ある数値があったとする。名前をつけると楽なのでAとしよう。A太郎は普通の少年だったが、Aには重要な意味があったのだ。その詳細は考えるのが面倒なので割愛するが、とにかく重要な情報なのである。
さて、Aに1を加えてみよう。なんとなくA'と呼ぶ。ではこのA'はAと同じ情報を含んでいるだろうか？そうであってもらっては困る。でなければ、A以上のすべての数値が同じ情報を持つことになってしまう。では、情報はどこへ消えたのかというと、「A'はAに1を加えた数である」という情報に「託された」のだ。まったく不思議な話である。
