フェルマー・テスト
素数判定法。素因数分解をしなくても素数でないことを証明できる。
証明
と互いに素な数を順番にとする。も互いに素だから、これらにをかけた数もと互いに素に違いないし、どれか二つが合同なんてこともない。ということは、すべてのはどれかのに対応するはずだから、となるはずである*1。あとは両辺をで割ればいい、はず。
フェルマーの小定理
さっきも言ったように、オイラーの定理の特殊な場合。が素数ならば、になる。
どうでもいいが、フェルマーの小定理をFLTと略すのはやめたほうがいいと思うな。せっかく最終定理と混同しないように「小定理」って名前にしたのに最終定理もFLTじゃん。
フェルマー・テストと擬素数
というわけで、この対偶は確率的素数判定法として利用できる。「確率的」なのは、要するにフェルマー・テストをパスする合成数が存在するということである。たとえば、341=11*31について「底」のときを考えると、である。このとき、341を「底2に対する擬素数」と呼ぶ。
ありがたいことに、であるから、341が素数でないことは証明できる。
カーマイケル数
ならば、と互いに素な数全部でテストをすればいいのかというと、非常に残念なことにそうでもない。それゆえ「確率的」なのだが、たとえば561=3*11*17は、互いに素なすべてのを底としたフェルマー・テストをパスする。こういう数をカーマイケル数と言い、誠に遺憾ながら無限に存在することが知られている。
あと
今夜覚えてたらミラー・ラビン・テストについて書く
(追記)やめた。mendoxai.
*1:記号の使い方に自信がない