人類は二進法を採用しました

さて、常識を疑うのには慣れていないので人類は十進法を主に利用していると信じるが、もし二進法を採用していたら文明はどうなったか、というあんまり意味の無い考察。尻切れトンボなのは面倒になったから。

ちゃんと訓練すれば、指折り計算がやたら速い。片手で31、両手で1023までが表現できる*1。残念ながら現代人がこれをやるのは難しい(主に薬指周辺が)のだけど、幼少期から訓練すれば、自在に計算できるだろう。加減算程度なら簡単。

口頭で他人に数を伝えるときに我々が普段そうするように、各位の数字を並べて数を表現することはしないと思う。長すぎる。町中で「寿限無る」ことが予想される。

「え?おいくらだって?」
「だからいちぜろぜろいちぜろぜろいちいちぜろいち円*2だって、おばあちゃん」
「ふぇ?もう一回いっておくれ?」

各位の数はオン(1)またはオフ(0)の二通りしか存在しないわけだから、オンの桁の番号だけを伝えればことたりる。我々が万、とか億、とかいうように、彼らも例えばA,B,C,...という表記をするのかもしれない。さっきの例も「JGDCA円」なら早い。

都市は一点から樹状に形成されるかもしれない。もしかすると「右へ進むのを1、左へ進むのを0」という規則で番号が振られるかもしれない。郵便局員は楽だ。住所がそのまま行き先になる。

機械文明はどうなるだろう。もしかすると極端に進歩するかもしれないし、暗算の簡単さゆえに発達が遅れるかもしれない。

*1:折っている状態を0、のばしている状態を1、あるいはその逆

*2:589円