nonsense

ヤカンをめぐる冒険

さて、ヤカンというものには須く取っ手がついており、取っ手のついていないヤカンなどというものは実用上もヤカンの定義上も問題があるから、存在しない。 ではここに、ヤカンの取っ手だけがあって、取っ手以外の部分が存在しなかったとすると、それは即ち取…

とある伝説LXIII

昼と夜というのは、じつは巨大な犬である。昼の犬は昼をつくり、夜の犬は夜をつくる。二頭の犬は気の遠くなるような昔から、互いのしっぽを追いかけている。そうやっていつもどこかで夜が明けてゆくのだ。

日記じゃない

十月だったかに、地震速報なるものがスタートするらしい。仕組みの説明を聞くと、P波だとかS波だとか、何やら科学ぽい単語が並んでいるが、騙されてはいけない。じつは日本のとある場所に、霊能者たちが多数集められていて、だいたい三交代制くらいでずっと…

とある伝説LXII

「犬も歩けば棒に当たる」 「棒に当たらない犬は歩いていない」 「じゃああれはどういうことなんだ」 「考えられる可能性としては」 「あれは犬ではない」 「あれは棒ではない」 「実は当たっている」 「実は歩いている」 「犬が歩いても棒に当たるとは限ら…

とある伝説LXI

ある日疲れて帰宅すると、母が壁に頭を埋めていた。こう、頭突きでもしたみたいに埋めていた。 「食べ物ない?」 「ない」 仕方なく妹の部屋を訪れると、妹が友人たちと壁に頭を埋めていた。 「あ、こんにちわ」 「こんにちわ」 「何か用?」 「べつに」 自…

とある伝説LX

我輩は猫であった。と思う。 「あった」というのは要するに今は猫では無いという事で、「と思う」というのは要するにそれが確に猫であったかを確める術が無いという事である。しかし、例えば鼬だったと仮定した所で、これから話す物語にはさしたる影響も無く…

目を逸らす

昔から「自分が見ていると物事は悪い方向へ進む」、平たく言うと「自分が観測するとシュレ猫が高確率で死んでいる」みたいな妄想があって*1、だからモンスターボールを投げたら目を逸らしてひたすらAボタンを連打していた*2し、くじを引くときも目を逸らしな…

人為的山火事を見るの事

一昨日の日記にあんなことを書いたからか、今朝はひぐらしの声が控えめでした。なんだか申し訳ないです。 そういえば、来週は再び学校の夏期講習。あれ、夏休み、もう終わり?征した感が無いのだけど。 テレビで大文字の送り火だったか何かを映していたので…

Amazonから大切なお願い

「Amazon.co.jp から お言葉ですが…」ってメールが来ていて爆笑。

とある伝説LIX

δ「ワイヤレス・ヨーヨー」 ε「なにそれ」 δ「ワイヤレスなヨーヨー」 ε「ヨーヨーからワイヤをとった」 δ「そういうこと」 ε「それではヨーヨーとは言えないのでは」 δ「でもヨーヨーなのだ」 ε「そのワイヤこそがヨーヨーをヨーヨーたらしめているのであっ…

300003003.3[m/s]

ドップラー効果は難しいアルね。 今日は書くことがない。しかしまぁ、あまり短いのもアレなので、古いネタ帳から引っ張ってくることにしよう。 モヤシというのは、まぁ漢字で書くなら「萌やし」なわけで(非嘘)、要するに豆から芽が出るさまをしてそう名付け…

夢IV

学校か何かの修学旅行か何かの行き先が「桃源郷」で、しかも現地集合だった。そこは修学旅行か何かの定番らしくて、(ちょうど原爆ドームがそうであるように)知らない学校の生徒もたくさん来ていた。最寄り駅は京都駅みたいなでっかい駅。 僕は、実はここに来…

犬棒衝突公理

犬が歩いても棒に当たらない、あるいは二度以上当たる幾何学。

Canis omosiroies

例えば、犬はラテン語でカニスという。 意味もない引用。国語の試験かなにかで見かけた文章の一節なのだけど、妙に記憶に残っている。 ハリーポッターのサブタイトルって全部「ハリー・ポッターと…の〜」になっているなぁ、と思っているうちにたどり着いたの…

傾きゼロの思い出

幼い頃の妄想で一番旧いのは、「部屋が逆さまになったらどうだろう」というものだ(と思う)。天井を眺めながら、そこを歩く自分を想像した。で、たどり着いた結論は、「部屋間の移動がちょっぴり面倒」だった(と思う)。 当時はマンションに住んでいたから、階…

ハッピー・バルス・デイ

ラピュタの終焉は、どういった意図で仕掛けられていたのだろう?何故、自壊という選択肢が必要だったのだろう? ラピュタはかつて一度は滅んだ。ならば、何故そこに遺されたのだろう?何のための選択肢だったのだろう?

台風一家

最近日本に来ているらしい台風が、名を「ウサギ」と言うらしい。なるほど、ウサギ小屋にウサギ来襲、というわけか(違う)。

飽きた

睡眠時間記録は、オチを考えるのが面倒になったので中止です。つまんないし(今更)。それに、今日は何時間寝たのかわかりません。 そういえば、出力ファイルを"neko.out"にしておくと、出力を確認するときに cat neko.outなるコマンドが打てるよ、みたいなこ…

とある伝説LVIII

「事実は小説よりも奇なり」とは言うが、この世界はだいぶ前から狂ってしまっていて、小説なんてものの存在する余地がない。なにしろ、虚構を魅せるのが小説であるのに、肝心の現実の側が虚構と区別がつかないようになってしまっているのだ。物理「定数」が…

47+4

謎合宿。焼肉、銭湯、花火。日常に別れを告げる儀式。

とある伝説LVII

ο「犯人が判りましたよ」 ι「すみません私です」 ο「知ってます」 ι「そうですか」 ο「私の推理では、犯人はユバが好きだ」 ι「そうでもありません」 ο「私は好きですよ」 ι「私にはアリバイがありません」 ο「誰にもありません」 θ「私にはありますよ」 ο「…

とある伝説LVI

「羊が一匹」 「n番目の羊に対して、n+1番目の羊が常に存在する」 「zzz...」

とある伝説LV

気が遠くなるほどの昔に生きていたという読心術師。彼らは時に決闘をした。互いの思考を読みあい、フレーム問題、無限ループ。結局その場に向かい合ったまま立ち尽くす。 その一部は現在でも残っており、その姿からその場所に寺門が造られることもある(東大…

考えてること

人は、死ぬとみな地獄へゆく。 意識というのは、停止を想定されていない。せいぜい、「次の瞬間」が無限に遠のく程度だ。朽ちてゆく亡骸で、火葬場の火焔の中で、我々の意識は偶然だけを頼りに存続する。 しかし、もはや目は見えず、耳は聞こえず、体は動か…

眠れないの唄

ねーむーりたーいのー ほーんとーはーねー でもーいざーねーよーうとーするーとー ねーむーれなーいのー (π/2[rad]ほど寝返ってから繰り返し)

願いましては

「ごわす」の打消は「ごわさない」だろうか?

とある伝説LIV

「いいかげん、靴かえたら?」 『靴に相談してよ』 「は?」 『うん、僕は靴が変わっても前と同じに歩けるけど、靴は靴が変わったらもう歩けないんだから』

回る

高度に発達した走馬燈は、現実と区別がつかない。

とある伝説LIII

後世どのようなシナリオが事実として語られるかはともかく、その異変を初めて異変と認識したのは、ある種のねこであった。彼らは、その独特の世界認識に基づいてそれを異変だと判断したが、その独特の行動原理に則ってそれを無視した。彼らからすれば、それ…

醤油さしに一杯の狂気

気がつけば試験も明日まで。一日置いて模試がありますけど、まぁ気にしないようにしましょう。「『気づかない』の幸せ」です。 今日は体調が悪かったので、さっさと帰宅。特に面白い思いつきも無し。 筏ひとつで、矛盾と混乱の海へ漕ぎ出したい。陸地が見え…